【コラム】持続化補助金採択発表! あらためて「補助金」の活用について考える。

先日、小規模事業者持続化補助金(商工会議所分)の採択事業者が発表され、全国で13,099件が採択されました。中小企業庁によれば、申請数は15,202件だったということですから、採択率は86.2%とかなりの高率となりました。弊所でご支援した2社についても無事採択され、とりあえずホッとしています。

いずれにせよ、採択された事業者のみなさん、おめでとうございます!

でも、本当におめでたいかどうかは、実はまだ分かりません。よくあるカン違いですが、補助金というのは採択されたからといってすぐにもらえるものではないのです。最悪の場合、採択されても補助金をもらえないケースもありえます。せっかくの機会ですので、少しご説明しましょう。

補助金というのはすべからく、補助金を支給する「目的」や「テーマ」といったものがあります。今回の小規模事業者持続化補助金であれば、「小規模事業者の販路拡大」、ものづくり補助金では「中小企業者等の生産性向上」がそれにあたります。ですから、補助金の申請時には、自社の取組が「販路拡大」や「生産性向上」につながる、ということを事業計画としてしっかり説明しなければいけません。

補助金の採択は、この説明の部分に説得力があり、新規性や独自性が感じられるといった審査基準に照らして決定されます。でも、この段階はいってみれば「やるやると言っているだけ」の状態。実際に申請時に計画した事業をしっかり「やりました」と証明できなければ、貴重な税金から支払われる補助金はもらえないのです。この事業遂行の報告ができなかったり、ルールを逸脱していたりすると、最悪、補助金の採択を取り消される場合もあります。

さらに言えば、補助金を無事もらえたからといって、それが経営改善につながらないのでは無意味です。仕事柄、補助金の申請書作りをお手伝いする機会は多いですが、中には「補助金ありき」になってしまって、肝心の「補助金を使ってどう経営を強化していくか?」という視点が抜け落ちているケースは結構目にしますね。

補助金に興味を示す社長さんは多いですが、補助金を取ることが目的化してしまうのはいけません。「自社の経営をよくするための手段」という意識を強く持ちましょう。実際、そのような意識で作る申請書の方がやっぱり採択率は高いですから。